学生委員や院生委員、北大の先生や生協書籍店の職員さんがおすすめする本をまとめました。
おうち時間でぜひ気になる本を読んでみてください!
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【学生委員が北大生におすすめする本①】
北海道大学もうひとつのキャンパスマップ
小田博志ほか著、北大ACMプロジェクト編、寿郎社
北大の公式の地図や案内板には掲載されていない北大の歴史について紹介されています。札幌キャンパスにかつてあったコタン(アイヌの集落)や植民学講座、軍事研究など、北大生なら知っておくべき内容ばかりです。(総合理系1年)
【学生委員が北大生におすすめする本②】
いざ志願!おひとりさま自衛隊
岡田真理著、文春文庫
三十路手前の一人の女性が、酔った勢いで予備自衛官補に志願した!最初はビビりながらも、徐々に自衛隊の魅力に惹かれていく著者の姿がエッセイで描かれている。私たちの知らない、ちょっと微笑ましい自衛隊の姿にあなたも惹かれること間違いなし!(総合文系1年)
【学生委員が北大生におすすめする本③】
アンネの日記
アンネフランク著、深町眞理子訳、文春文庫
アンネの日記は児童書として広く読まれていると思いますが、今回紹介したいのは、日記の完全版です。完全版は児童書とは違い、周囲の人々や戦争に対する赤裸々な感情表現が多いです。アンネの本心が分かる一冊です。
【学生委員が北大生におすすめする本④】
ウォーレスの人魚
岩井俊二著、角川書店
実在する学者ウォーレスの「香港人魚録」という書物からインスピレーションを受けた、フィクションです。友情・家族・恋愛・ミステリー・歴史・ホラー、この本のジャンルは何なのか全くわかりません。140字では語りきれません。(教育学部2年)
【学生委員が北大生におすすめする本⑤】
月まで三キロ
伊与原新著、新潮社
死に場所を探しているサラリーマンや婚期を焦るOL、受験勉強に行き詰まった小学生に自分の平凡さを呪うかまぼこ屋の次男、前に進めずにいる親子や夢を諦めた専業主婦。人はそれぞれ様々な悩みを抱えて生きているけれど、少し見方を変えるだけで昨日よりもちょっとだけ前向きになれる。そんな短編集です。どの物語も全く別のお話なのに、地学的な見方がマクガフィンになっているという点で共通しており、どこか繋がっている気がする。そんな点も魅力の一つです。(工学部2年)
【学生委員が北大生におすすめする本⑥】
ともに生きるための教育学へのレッスン40
北海道大学教育学部・宮﨑隆志・松本伊智朗・白水浩信編、明石書店
北大の教育学部で講義をしている先生方40人がそれぞれの研究分野を紹介し、研究内容を解説している本です。1人あたり3,4ページほどなのでとても読みやすく、分野も幅広いので持っておくと便利です。全部読むのもよし、気になる分野だけ読むのもよし。教育学部の人はもちろん、それ以外の学部の人にもおすすめです。(教育学部2年)
【学生委員が北大生におすすめする本⑦】
苦しかったときの話をしようか
森岡毅著、ダイヤモンド社
働くことにスポットをあてた本で、社会の中で自分がどう生きていくかを考えさせられる本です。将来何をしたいかわからない、進路に悩んでる大学生はぜひ読んでみてください。(工学部3年)
【学生委員が北大生におすすめする本⑧】
変身
フランツ・カフカ著、高橋義孝訳、新潮文庫
ある朝、自分の部屋で目を覚ますと私は巨大な虫になっていた。もう仕事に行かなければならない時間を過ぎ、部屋の外からは家族が私を心配する声が聞こえてくる。不便な虫の身体でなんとか部屋の外へ出るが…。 この不条理な世の中を描写する、フランツ・カフカの代表作。(農学部3年)
【学生委員が北大生におすすめする本⑨】
脳は0.1秒で恋をする
茂木健一郎著、PHP研究所
恋愛は科学である。一人の人に出会い、恋に落ちるのも、効果的なデートもアプローチも、男女がすれ違うのも、すべて科学で説明できる。この本では、脳科学者の茂木健一郎が恋愛と脳の働きについてわかりやすく解説している。脳に興味が持てること間違いなし!(農学部3年)
【院生委員が北大生におすすめする本①】
モンゴルとイスラーム的中国
楊海英著、文藝春秋
気鋭の人類学者である著者による、内モンゴル地域を舞台にした本格ルポルタージュ。中国政府によって達成された経済発展、その中で失われる文化・宗教・歴史。少数民族地域の複雑な情勢の中で生きる人々の姿を知れる本。(文学院)
【院生委員が北大生におすすめする本②】
新しい就活
佐藤裕著、河出書房新社
将来について不安を感じている学部生も多いかなと思います。この本を通して就活に臨む心構えや考え方が少し変わり、自信をもって就活に臨めた気がします。まだ就活まで数年ある1,2年生もぜひ読んでみてください。(環境科学院修士2年)
【北大の先生が北大生におすすめする本①】
献灯使
多和田葉子著、講談社文庫
大災厄に見舞われ鎖国状態の日本を舞台にし、現代日本社会への批判を込めたディストピアの物語でありつつ、ほのかな希望を読者に抱かせる。ことばへのこだわりと、ユーモアがちりばめられ読めば読むほど味わいがでてくる。「震災後文学の頂点」の評価もあり、是非一読を。(農学研究院 柿澤宏昭教授)
【北大の先生が北大生におすすめする本②】
帳簿の世界史
ジェイコブ・ソール著、村井 章子訳、文春文庫
「帳簿」は「会計」と言い換えてもいいが、実は人類がいつから帳簿をつけ始めたのかはよくわかっていない。しかしその発展は、経済の発展と符合し、権力者の栄枯盛衰とも符合する。高校で学んだ世界史が、帳簿からみると別の面が見えてくる。歴史が好きな人、経済に関心がある人、権力とは何かを学びたい人、いずれの人にも新たな発見がある本である。(経済学研究院 吉見宏教授)
【北大の先生が北大生におすすめする本③】
疫病と世界史(上)
疫病と世界史(下)
ウィリアム・H・マクニール著、中央公論新社
人間の歴史の展開に疫病がいかに作用したかに注目した書籍。社会と疫病との交互作用から、新たな視点による世界史が見えてきます。新型コロナの今後を考える上で深い示唆が得られるかもしれません。(農学研究院 清水池義治先生)
【生協の職員さんが北大生におすすめする本①】
十二国記シリーズ
小野不由美著、新潮文庫
※タイトルを押すと新潮社公式サイトに飛びます
本シリーズは、ただの異世界ファンタジー小説と侮るなかれ。これは少年少女、人間の心の成長を描いた物語です。少々長い作品ですが、それぞれの巻の主人公たちが苦難を乗り越え、次第に成長してゆく姿には勇気を貰えます。(書籍部クラーク店 大矢店長)
【生協の職員さんが北大生におすすめする本②】
動物のお医者さん
佐々木倫子著、白泉社
北海道大学の名を広く知らしめたと言っても過言ではない不朽の名作漫画です。北大を舞台にユニークな先生、先輩後輩、友人、動物たちの楽しく騒がしいキャンパスライフに思わずニヤリ。もしかすると彼らがキャンパス内に居るかもしれませんよ。(書籍部クラーク店 大矢店長)
【生協の職員さんが北大生におすすめする本③】
読書する人だけがたどり着ける場所
齋藤孝著、SB新書
ネットが普及し、毎日「情報」に触れているのに、知識が深まらないのはなぜか?情報社会である今の時代だからこそ『読書する理由』があります。今SNSを開いているそこのあなた。是非読んでみてください。(大学生協事業連合 鍛治田さん)
【生協の職員さんが北大生におすすめする本④】
嫌われる勇気
岸見一郎、古賀史健著、ダイヤモンド社
アドラー心理学をもとにしたストーリー仕立ての読み物です。「あなたはやれないのではない。やりたくないが先にあり、それを合理的に納得させる理由を選んでいるに過ぎない」というギョっとする内容からスタートします。それが見事最後には優しい教えにつながります。目から鱗の視点の大転換をぜひ感じてみてください。(北大生協理事会室 金森さん)